バリ島伝統酒アラック

皆さんこんにちは。バリ歴史ツアーのハルミです。

今回はバリ島の伝統焼酎【アラック】について書きたいと思います。

アラックとは

アラックとはヤシの木の樹液を発酵させて蒸留したもので、バリ島の伝統焼酎です。
実は他にも、お米使ったアラックもありますが、今回はSidemen(シデメン村)のヤシの木の樹液が原料のアラックを紹介します。

アラックは家庭によって工程や時間、入れる素材も違ってきますので、今回紹介するのは私たちがツアーでお邪魔している、おじいさんの作り方です。

原料の椰子の木

アラックはどんな味?

アラックは日本の焼酎や泡盛に似ています。

基本は蒸留酒なので焼酎を想像して頂くのがイメージと合ってると思います。

度数は40度ほどと言われており、ウィスキーと同じくらいです。

出来立てのアラックはスモーキー感、甘さもあり、だんだんと熟成され、まろやかな甘みへと変化していきます。

ロックやストレートで飲むとアラック本来の旨みが堪能でき、ソーダで割ってライムを加えると、さっぱり爽やかな焼酎ハイボールになります。

アラックと炭酸でアラックハイボール

アラックの作り方①樹液採取

まず初めに、樹液を採取します。

ヤシの木は数十メートルの高さにわたり、この樹液採取はとても危険で命懸けです。
地元の方はほとんど命綱なしで、登ります。

腰にバケツやナイフをつけて、登ります。

上に到着すると、ヤシの樹液が出る蕾部分を切ってそこにバケツをかけます。

そして半日バケツを掛けておき、また登り、
バケツに溜まった樹液を回収しに行きます。

今回お邪魔したSidemen村(シデメン)のおじいさんは毎日5本のヤシの木に登り、午前と午後に一回ずつ計2回登るので、毎日10本も登っているとのこと。

ですが、昔はさらに多く、18本×2の椰子の木を登っていたそうですよ。今はお子さんたちが社会人になり、仕事が落ち着いたようです。

↑上の写真はまだまだ登り始めで、真上を見上げる高さまで登ります。

下の写真が椰子の木の樹液です。

実はそのままでも、飲むことができます。

バリではこの樹液はTuak(トゥア)と呼ばれ、地元のワルンでもたまに売られています。
採った瞬間から発酵が始まるので、味の変化が早いです。

採れたてのTuak優しい甘さでサトウキビジュースのような味わいでした。

アラックの作り方②発酵

採取した樹液を発酵させます。
とてもシンプルな工程で、大きな容器に樹液を入れて3日〜4日ほど置いておきます。

椰子の樹液Tuakを置いて発酵させる

ただし、樹液と一緒に入れるものがあります。

kutatという木の皮
ヤシの実の繊維

ヤシの実の繊維と、Kutat(クタッ)という木の皮を入れます。

こちらを加えることで、発酵を早め、苦味も出してくれるそう。
ビールで言うとホップの役割に似ています。

アラックの作り方③蒸留

樹液の発酵が終わったら、蒸留していきます。

蒸留装置

蒸留する時は釜戸を使います

釜戸

温度調節や火の番が大変です。

蒸留にかかる時間は80ℓの樹液に対し、約4時間ほど。

そして80ℓの樹液から出来るアラックは半分の40ℓ程だそうです。

アラックが出てくる出口

貴重なアラック

おじいさんは80リットルの樹液を採取するのに5日間ほど、かかるそうです。

時間もかかり樹液採取には危険も伴うアラックです。

シデメン村は元々アラックで有名な村ですが、今では受け継いでいく若者が減っており、将来的には手作業の製造方法のアラックは飲めなくなってしまうかもしれません。

バリ島のアラック工房へ行く方法

バリ歴史ツアーでは文化深掘りツアーというツアーでご案内しております。

今回のアラック工房に加え、ヤシ砂糖、クサンバ塩、伝統織物イカットの工房を1日で回ることが出来ます。

ツアーの様子
ツアーの様子

最後に

私は、このような工房に行く中で、ただ製造工程を見るだけなく、バリ島文化や地元の方に触れることで、バリ島の人々の心の豊かさのようなものを感じることが出来ました。バリ島の昔ながらの生活は、本当の豊かさというものへの気づきを与えてくれる、きっかけになるとも思っています。

物質的な幸せではなく、バリ島の平穏な日常自然と共存しているバリ島の人々の生活から学べることがたくさんあります。

みなさんもぜひ、全て手作業で作られているバリ島の伝統酒アラック工房へ行ってみませんか?

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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