植物への感謝
今回私はバリ島の植物お祭りについて紹介しようと思います。自然を守りましょうという宣言もよくあるので、今回はこのテーマを選びました。バリの伝統文化は地球全体の環境保護にも繋がることが沢山あると思うので、このブログが皆さんの自然について考えるきっかけになれば幸いです。是非最後まで読んで見て下さい!宜しくお願いします。
はじめ
バリ島で開催される全てのお祭りは、バリでヒンドゥー教徒が使用するカレンダーと密接に関連しています。そのカレンダーはウク暦と呼ばれます。ウク暦のカレンダーは、月に35日あるため、一般的なカレンダーとは大きく異なります。バリ島のお祭りは、「tumpek」ツンペク又は「odalan」オダランとも呼ばれます。日本語に翻訳すれば、誕生祭になります。「tumpek」ツンペクは「tumampek」テュマンペクという言葉からできました。直接的又は間接的に、神の全ての創造物に感謝することによって、神に近づくことを意味します。バリ島で行われる全てのお祭りは、人間に生命を与え、人間の生活のために様々な物を創造してくださった神への感謝の気持ちを表します。
それらの儀式の一つは植物のための儀式です。バリ人によると、植物は人間の生活にも重要な役割を果たしています。従って、植物の儀式もバリ人の生活の中で重要な部分になります。この儀式はバリ島で沢山名前があります。「Warigaワリガお祭り、 atagアタグお祭り、 pengatagペンガタグお祭り
uduhウデュお祭り bubuhブブゥお祭り」と言われます。地域によってお祭りの呼び方が違いますが、お祭りの本質的には全く同じです。このお祭りはサンカラと言われる神に捧げられています。バリヒンドゥー教の信仰の中で、サンカラ神は植物の神様と言われます。神様がこの世界で様々な種類の植物を創造したことで、人間は日常生活を送ることが出来ます。
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アタグお祭りの意味
インドネシア政府は11月28日をインドネシア全土での植樹の日として設定しました。目的は、インドネシアの人々の間で植樹の伝統を復活させ、地球温暖化の影響を減らし、地球が快適に暮らせるようにすることです。しかし、バリ島では人々のほとんどがヒンドゥー教徒であるため、実際にあらゆる種類の植物を鑑賞するという伝統が昔からありました。このお祭りはバリの人々が人間の生活を支える上で植物の役割がいかに大きく重要であるかを理解するための記念日になります。
自然環境は常に私たち人間の生活の維持に貢献してくれています。その感謝と愛を表したのがこのお祭りです。
「Pengatag」ペンガタグお祭りは、全ての人間への植物の奉仕を称える勢いです。従って、過去のバリの長老たちは、バリの自然を保護するという未来的なビジョンを持っていたと結論付けることが出来ます。その祭りのおかげで、現在バリは肥沃な土地を維持しています。この伝統のビジョンは、バリの自然と環境を保護するだけでなく、間接的に世界中の気候のバランスも維持するということになります。バリに存在する植物の伝統は、現在の環境保護活動より、ずっと昔から存在していました。世界がアースデイを確立するずっと前に、バリの伝統が存在し、今まで実行されています。このお祭りは植物の神である神の現れとしてのサンカラ神への崇拝です。従って、サンカラ神への感謝と敬意は、バリの人々にとって、六か月ごとに行われなければなりません。
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植物の利点
「Pengatag」ペンガタグお祭りが行われる際に、この世界で植物がいかに重要であるかを感じることが出来ます。植物の誕生祭の日にバリヒンドゥー教徒たちは地球全体を綺麗にし、地球に涼しさを与えて、それが肥沃さを提供し、植物を支えることが出来るように、空から雨が降ることを願っています。しかし、それを全て実現するために、人間として「Pengatag」ペンガタグお祭りの日に、植物にお供え物を捧げるだけは十分なことではありません。実際の行動を伴う必要があります。例えば;政府の10億本植樹プログラムに参加し、プログラムを通じて積極的に森林再生活動を実施する、植物を守り、違法伐採などの反対です。
自然と植物の成長を維持することで、地球温暖化の影響を抑制又は軽減することも期待されています。私たちが今日植えている木は将来の子供たちや孫のためであるので、木を植えるのに遅すぎることはないと思います。
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バリ人の生活のためのアタグお祝いの利点
バリ島のアタグお祭りはバリ島のアースデイともよく言われています。このお祭りが行われる時にバリの人々が木の前で、経を唱えることによって、お供え物などを捧げたりします。沢山花を咲かせる植物が開花し、植物が沢山実を結ぶようにという願いを意味します。いつか、これらの果物や花は人間の生活に役立つことができます。そして、ガルンガンお祭りをお祝いする時にも沢山果物や花などを使うので、ガルンガンお祭りの際にも使うことが出来ます。バリ人にとって、アタグお祭りは、あらゆる種類の植物を生かし続けるサンカラ神の降下の日になります。サンカラ神は全ての植物を世話して肥沃に生き、害虫や病気から保護し、人間の生活により良く、より豊かな結果をもたらすと言われています。
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終わりに
アタグお祭りは、あらゆる種類の植物の創造者としてのサンカラ神の降下を記念する日になります。アタグお祭りの際に、バリヒンドゥー教徒たちは木の前で様々なお供え物や米粉からできたお粥などを捧げます。お供え物は、植物の神としてのサンカラ神が育つ南西に面して捧げます。それから家の周りや庭にある全ての植物にも「sasat gengantungan」ササトゲガンテュンガンというお供え物を捧げ、枝に結び付けられます。その後は米粉のお粥を捧げ、「沢山実と花がなりますように」と言いながら、尖ってない部分の包丁で枝を三回叩きます。
このような経を唱えることで、花を咲かせる植物が大きく開花し、植物が実を結ぶことが期待されます。いつかこれらの花や果物が人間の生活に役立つようになります。アタグお祭りは、あらゆる種類の植物を生かし続けるサンカラ神の降下の日になります。サンカラ神は全ての植物を世話して肥沃に生き、害虫や病気から保護し、人間の生活により良く、より豊かな結果をもたらすと言われています。
このブログで皆様のバリ島の文化や伝統などについての知識が増えることができれば、嬉しいです。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
BY;スアルタ