バリ人にとっての満月と新月の意味

はじめに

皆さんこんにちは、バリ歴史ツアーのスアルタです。今回はバリヒンドゥー教の満月と新月の意味についてご紹介したいと思います。バリヒンドゥー教徒にとって、満月と新月は聖日の一つと言われ、バリ人はお祈り沐浴をします。なぜ聖日と言われているのか?そしてどんな意味があるのか?これからご紹介します。是非、最後まで読んで下さい。

太陽と月への信仰の始まり

アーリヤ人種が遊牧生活を送っていた初期のウェーダ時代(紀元前の1500年 -1000年)に彼らは宇宙には超自然的な力があると信じていました。(水)、(風)、(火)、(月)、(太陽)、その他の惑星にも、神と呼ばれる超自然的な力があると信じられていました。太陽の背後にはスーリヤ神と呼ばれる太陽神の力があり、月の背後にはラティ女神又はチャンドラ神と呼ばれる神の力があると信じられていました。その為、初期のウェーダ時代には太陽神と月神を崇拝する信仰が多くありました。バリ島では、月と太陽の自転が宇宙のバランスを保つ上で非常に重要な影響を及ぼすと考えられています。地球、月と太陽の自転により、この世界で様々な季節が現れます。

バリ人にとっての満月と新月

バリ島のヒンドゥー教には、様々な儀式や聖日があり、その中で満月と新月という聖日があります。バリヒンドゥー教のカレンダーの中で満月と新月という聖日は15日ごとにあります。その為、バリヒンドゥー教徒は一年に12回の満月と12回の新月を祝います。バリ島では満月という言葉は(プルナマ)と言われ、プルナという言葉からでき、満月という意味です。

満月の聖日には、バリヒンドゥー教徒はチャンドラ神又はラティと呼ばれる月の神様を崇拝します。新月の聖日の場合はスーリヤと呼ばれる神様を崇拝します。バリヒンドゥー教の教えによれば、月と太陽は光とエネルギーの源としての神の顕現と言われています。満月と新月の聖日は、太陽と月によって象徴される二極と呼ばれる神様の浄化の日であります。太陽の神様はスーリヤ神と呼ばれ、月の神様はチャンドラ神又はラティ女神と呼ばれます。月食の際には、月の神はchandrastawaとして崇拝され、日食の際には、太陽の神はsuryacakra bhuwanasthawaとして崇拝されます。

満月と新月は浄化の日

満月と新月の聖日は神からの祝福と贈り物を求める為に祝われるヒンドゥー教の聖日です。それぞれ、満月と新月の夜に祝います。

どちらも、地球と人間の全ての汚れを溶かす神の顕現であります。この日に神様は地球の汚れなどを綺麗にする日なので、この二つの聖日に寺院や各家庭にある家族寺でお祈りや儀式を行えば、とても良いと考えられます。満月と新月に関することは全部(スンダリガマ)と呼ばれる聖典に書いてあります。

聖典によっては、満月はにチャンドラ又はラティと呼ばれる月の神様が瞑想する日新月はスーリヤと呼ばれる太陽の神様が瞑想する日、と言われています。満月と新月のたびに、この二人の神様は瞑想を行い、地球が常にバランスが取れて平和であることを(sanghyang widi)サンヒャンウィディと呼ばれる神様に祈ります。バリヒンドゥー教の信仰の中で(sanghyang widi)サンヒャンウィディと呼ばれる神様は地球の元や一番上の神様です。その為、満月と新月の聖日には人間として、自分の魂と地球を浄化し、人間に常に平和が与えられるようにお祈りをしたり、お供え物を捧げたりするのです。

この日は魂を清めるのに良い日とされ、バリの人々は満月又は新月の時に寺院でお祈りや、沐浴をすることが多いです。肉体的にも精神的にも清潔さを保つことは非常に重要で、清潔な魂は清潔な考え、言葉、行動を生み出すと考えられているからです。人間の魂の清潔さは、人間と神、人間と人間、人間と自然との関係の幸福を実現する為にも非常に重要です。

最後に

スンダリガマと呼ばれる聖典によると、太陽神と月神は二極の象徴と言われています。太陽は昼の力を持ち、月は夜の力を持っています。しかし、太陽と月はどちらも光の力を持っています。満月と新月の聖日の哲学は、人間が闇に囚われないように光を求め続けることを教えます。その光は知識と科学です。良い知識と洞察力があれば、自分が暗闇から解放することができます。その闇とは無知、貧困、嫉妬、貪欲などです。人間が皆、お互いに良い考え方をしたり、良い喋り方をしたり、良い行動をしたりすると、この宇宙は平和になります。このような素晴らしい哲学があるので、今までバリヒンドゥー教徒が、この文化を守り、行い続けています。

この記事でバリ島の伝統文化に少しでも興味を持って頂ければ、嬉しいです。バリ歴史ツアーではバリ島の歴史や伝統文化を感じ頂くツアーをご案内しているので、バリ島に遊びに来る際は、是非体験して見て下さい。最後まで読んで頂きありがとうございます。

スアルタ

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