ケチャックダンス

皆様こんにちは、バリ歴史のブログにようこそ。

初めまして、私はスアルタです。宜しくお願いします。

今回私はバリ島の『ケチャックダンス』のことについて紹介しようと思います。バリ島に旅行したことある方は、 ウルワツ寺院やウブドなどで見たことあるかもしれません。しかし、歴史などは知らない方もいると思います。ケチャックダンスはとても有名でユニークな踊りだと思い、今回はこのテーマを選びました。バリ島の歴史や文化などに興味がある方は是非これを読んでください。

より良い勉強になるブログを作ることができるように、皆様の『コメント』や『質問』などを書いて頂ければ嬉しいです。

はじめ

ケチャックダンスはドラマとダンスを組み合わせた典型的なバリ舞踊になります。バリの人々にとって、ケチャックダンスは宗教に関連した独自の意味を持っています。しかし、バリ島での観光の発展に伴い、このダンスは娯楽のためにも、しばしば行われるようになりました。ケチャックダンスには、円の形をした特別なダンスパターンがあります。そのことでケチャックダンスは ユニークな踊りとなっています。この記事では私が、ケチャックダンスの歴史、意味、独自性のことについて詳しく説明いたします。

ケチャックダンスの歴史

ケチャックダンスは二人の人物のインスピレーションから生まれた踊りと言われました。 バリの歴史によると、1930年にケチャックダンスは『I wayan limbak』イワヤンリンバックというダンサーとドイツの画家『walter spies』ウオルタースピースという画家によって作成されたと言われました。二人は『sanghyang』サンヒャンという神聖な踊りの伝統とラマヤナの物語からケチャックダンスを作成しました。ケチャックダンスの起源であるサンヒャン踊りの伝統では、ダンサーは通常、先祖の霊や神によってトランス状態で踊ります。

ワヤンリンバック自身も、ケチャックダンスを世界各地に普及される上で、非常に重要な役割を果たしました。今まで、ケチャックダンスは、バリ島へ旅行する観光客が見ているお気に入りのショーの一つになっています。

サンヒャン踊り

sanghyang』サンヒャン踊りは非常に神聖な踊りなので、特定の日にしか上演できません。サンヒャン踊りは、ヒンドゥー教がバリ島に入る前に存在した踊りと言われます。サンヒャン踊りには魔力があると信じられており、あらゆる種類の病気を撃退することができます。そのため、この踊りは非常に神聖であり、娯楽として行うことは出来ません。ダンサーはトランスの状態で踊ります。この踊りには魔法の力があると信じられているので、成長したばかりの人たちだけ踊ることが出来ます。

ケチャックダンスの意味『哲学』

ケチャックダンスの哲学はラマヤナの物語になります。この話は、バリヒンドゥー教徒の人々の生活の中で、非常に良く知られているストーリになります。ドラマとダンスのパフォーマンスとして、ケチャックダンスで語られる物語は通常、『rahwana』ラフワナという巨人による『dewi shinta』デウィシンタの誘拐について語っています。『rama』ラマというデウィシンタの夫は、様々な方法でデウィシンタを解放しようとしています。その一つは『hanoman』ハノマンと彼のサルの群れに助けを求めました。

一般的に伝えられる道徳的メッセージは、人間に常に存在する良い性質と悪い性質の説明になります。例えば、ラフワナというキャラクターは、良くない、貪欲で、常に他人の権利を力ずくで奪う人物として描写されています。デウィシンタの姿は、とても親切な性格で、夫にとても忠実であるキャラクターを表しています。ラマのキャラクターの場合は、非常に優秀で、妻を救うことを決して諦めない人物として、描写されています。ラマとデウィシンタを助ける時、善のために喜んで犠牲を払う親切な『garuda』ガルーダという鳥のキャラクターもいます。この物語はバリ島のヒンドゥー教徒に共通しています。しかし、海外からの観光客はヒンドゥー教を理解していませんが、ケチャックダンスはその独自性と芸術的な価値のために、様々な年齢の方が楽しむことが出来ます。

ケチャックダンスは伴奏なしで行われます。付随する音楽は、ショー全体で『cak, cak, cak』チャク、チャク、チャクを唱える何十人ものダンサーの口から聞こえます。それが、このケチャックダンスの名前の由来になります。ダンサーはまた、ケチャックダンスに高い芸術的価値を与えるために、円形の位置で同時に動きを行います。

ケチャックダンスの目的

ケチャックダンスの目的は、単なる娯楽のために初めて作成されたと言われました。しかし、アニミズムや地元の信仰と組み合わされることが多いため、このダンスは宗教儀式でも良く使われます。バリにはいくつかの村があり、特定の儀式の際に人間と神々や祖先との間のコミュニケーションの媒体としてケチャックダンスを使用しています。ダンサーたちがトランス状態で踊ったりします。彼らがトランス状態にあるとき、神様や先祖の霊とコミュニケーションをとり、人間の理性を超えたことが出来ると言われています。例えば;火『木の炭』の上で歩いたり、食べたりするのに、火傷になりません。刀で自分の体や目を刺したのに、ケガになりません。このようなバリの人々への信仰は、現在も維持され、実行されています。

ケチャックダンスの特徴

文化芸術の本によると、ケチャックダンスはいくつかのユニークな特徴があります。

ダンスの動きは最初から最後までとてもシンプルです。動きは円を描いて座った姿勢で行われ、手を頭の上で振ります。頭の上の手の動きは、燃える火のシンボルを象徴しています。服装もとてもシンプルです。腰に白黒柄の布を巻いて、右の耳に花を付けます。ダンスには、ダンサーの口からの音だけが伴い、それはしっかり繰り返し言われます。

ケチャックダンスは、男性ダンサーが輪になって座って踊るダンスです。この位置は、『ハノマン』の軍隊であった『ラマ』と彼のサルの軍隊が、『デウィシンタ』を誘拐した巨大な『ラフワナ』と戦う時に『ラマ』を助けた時の出来事を表しています。

バリ島のケチャックダンスについて、簡単に説明いたしました。この記事で皆様のバリ島の文化や歴史などについての知識が増えることが出来れば、嬉しいです。

最後まで読んでくれて、ありがとうございます。

By;スアルタ

バリ歴史ツアーをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む