皆さん、こんにちは。バリ歴史ツアーのスアルタです。今回はキンタマーニ高原にある火山、『バトゥール山』、とその歴史について簡単に、ご紹介します。
バトゥール山とは
バトゥール山は、バリ島北東部のキンタマーニ高原エリアにある火山です。高さは1717メートルです。
バリヒンドゥーとバトゥール山
バトゥールジオパーク博物館の情報によると、バリ島は火山プレートの通り道にあるため、バリ島に二つの火山があることは驚くべきことではありません。『バトゥール山とアグン山』。これらの二つの山は、バリのヒンドゥー教の人たちにとって非常に神聖な場所と考えられます。これらの二つの山は、バリの人々の宗教生活において重要な意味を持っているため、バリ島の創造の起源と考えられています。アグン山は『purusha』男性の化身と見なされ、バトゥ―ル山は『predana』女性の化身と見なされます。男性と女性は切り離すことはできません。なぜなら、男性と女性は常に相乗効果を発揮して豊穣を生み出し、人類に繁栄をもたらすからです。バトゥール山はバリ島にある古代の山の一つです。バトゥール山はアグン山より古いです。
アグン山は数千年前のバトゥール山の噴火によって形成されたため、アグン山はバトゥール山の息子であると言えます。1963年にアグン山が噴火した時、バトゥール山も同じ年に活発な活動を経験しました。この二つの山は両方とも、地球のプレートの一つのライン上にあります。しかし、アグン山が噴火した時、バトゥール山には地震活動はなかったと言われました。紀元前から、人々は山を神聖な場所と祖先の霊が住む場所又は宇宙の力の中心と信じていました。
その文化は、遺体を埋葬する際の地域社会の文化に見られます。頭の方向又は体の位置が、ほぼ全てが最も近い山又は丘の方を向いています。それとは別に、バリの人々は山を生命の源と見なし、山の斜面には森林が生い茂っているため、地球上で水を貯める場所と見なしています。山岳地帯は非常に肥沃な場所であるため、山の斜面に多くの人々が住んでいます。バトゥール山の斜面に住む玉ねぎ農家の人たちは、バトゥール山周辺の土地が非常に肥沃であることを認めています。何を植えても必ず成長し、玉ねぎの栽培に非常に適しています。バトゥール湖は海抜から約1050メートルの標高にあります。面積は16平方キロメートル、深さは約50,8メートルです。
バトゥール山の噴火
バトゥール山は活火山です。キンタマーニでは、バトゥール山とバトゥール湖は地元住民から高く評価されており、キンタマーニ市のシンボルとしても使用されています。歴史によって、バトゥール山は1804年に噴火を開始し、最後の噴火は2000年に発生しました。1804年から2000年までバトゥール山は26回噴火しました。最大の噴火は1926年の8月2日から9月の21日にかけて発生しました。この大噴火の際、バトゥール山の斜面にあった古代村々は全て溶岩に埋もれてしまったと言われました。
バトゥール山のカルデラ1内に、カルデラ2があります。このカルデラの中にバトゥール湖と呼ばれる三日月の形の湖があります。バトゥール山のカルデラは、29,300年前と20,150年前に発生した2回の大噴火の結果として形成されたと推定されています。地質学者の研究者によると、29,000年前と20,000年前の二つの主要な噴火は非常に激しく、バトゥール山の二つのカルデラが形成されました。『カルデラ1とカルデラ2』、大噴火により、バトゥール山の各クレーターに三つの火山円錐丘が出来ました。その円錐丘は『バトゥール1,バトゥール2,バトゥール3』と言われます。現在、かつての火山噴火の溶岩石は、住宅や他の建物を作るための土台として地元住民によって使用されています。バリ島だけでなく、ロンボク島、ジャワ島、カリマンタン島など、インドネシアの様々な島々に火山噴火による溶岩や黒砂が運ばれています。
最後に
キンタマーニ高原にはバトゥールジオパーク博物館があります。そこでは、バトゥール山のこと、アグン山のことはもちろん、バリ島の自然を知ることが出来ます。特に、面白いのが、今のバリ島がどのように、形成されたのかが、わかるジオラマもあります。バリ歴史ツアーでは、カーチャーターで行くことが出来ます。皆様も、バリ島に旅行の際にはぜひ、訪れてみて下さい。
by スアルタ