初めまして私はスアルタです。宜しくお願いします。
今回私はバリの人たちの名前のことについて紹介しようと思います。ユニークであることに加えて、バリ人の名前もバリ島の文化の一部であるため、今回はこのテーマを選びました。何回もバリ島に旅行したことある方は、わかるかもしれませんが、バリ人は名字や家族などの名前を使用しないので、独特な名前になりました。面白いと思うので、バリ島の歴史や文化などに興味ある方は是非読んで下さい。
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はじめ
世界の観光地としてのバリ島の人気は、美しい自然の魅力だけではなく、観光客の目にはユニークで面白い文化も沢山あるからと言われます。存在する全てのものが互いに補完しあっているようで、一つの面白いものを楽しむようになりました。文化の独自性の一つは、バリ人の名前です。バリ人の名前は日本人のように名字という名前を使用しません。バリ人はカースト制度の名前を使用しているからです。ですからバリ島に行くと、ほとんどのバリの人々が「wayan, made, Nyoman, ketut」という名前を使っていることが分かるようになります。
バリの祖先が受け継いだカーストという用語は、現在でもまだ発展している文化遺産と伝統の一つなっています。この特別な名前で、人々は人の家族やカーストの出生順位を知ることができます。
バリ人の名前の特徴
バリ島自体には四種類のカースト制度があります。各カーストには独自の名前があり、バリの人々によって現在でも使用されています。
一番目のカーストは「brahmana」カーストと呼ばれます。このカーストの人々は司祭や宗教指導者です。使用されている名前のタイトルは男性の場合は「ide bagus」と言われ、女性の場合は「ida ayu」と言われます。
二番目のカーストは「kesatria」カーストと呼ばれます。このカーストの人々は王室、軍関係者、大臣などの貴族です。使用されている名前のタイトルは「cokorde, anak agungとgusti」と言われます。
三番目のカーストは「weisya」カーストと呼ばれます。このカーストの人々は商売や産業で働く人々です。使用されている名前のタイトルは「sang, komyangとngakan」と言われます。
四番目のカーストは「sudra」カーストと呼ばれます。このカーストの人々は農民や漁師、大工などとして働く人々です。このカーストの名前は「wayan, made, nyoman, ketut」という名前を使用しています。上記の四つのカーストの中で、人数的に「sudra」というカーストが一番多いです。バリの国民の中でほぼ85%は「sudra」カーストです。ですから、バリ島に行くと、バリの人々の名前に少し戸惑うかもしれません。なぜならば、皆同じ名前で自己紹介をするからです。例えばですが、目を閉じても集まっている人に石を投げれば、絶対この名前を使用している人に当たるからねー。それぐらい多いですよ。😂😂
使用されている名前から、彼らはどのカーストから来ているのか、何番目の子かどうかを知ることができます。このバリの名前は非常に面白い事実であり、外国人にはまだほとんど知られていないと思います。現在カーストの権利と義務は平等になっていますが、昔の文化遺産となっているので、継承された名前とカースト制度は現在でもまだ使用されており、バリの人々もそれを非常に感謝しています。
知らない人や年上の人を呼ぶ時
バリ島で知らない男性を呼ぶ時に「bli」という言葉を使いますが、知らない女性の場合は「mbok」という言葉を使います。しかし、自分より若く見える場合は通常男性は「gus」で、女性には「gek」という言葉を使用します。その呼びかけは親しみやすさを示すことです。「bli」又は「mbok」ということ言葉は日本語の表現でいうと「すみません」又はお兄さん、お姉さんという意味です。バリの人々の場合は、その言葉は知らない人,又は年上すでに知っている人を示されています。
バリ人の名前のもう一つの特徴は、人の性別を区別するための特別な言葉があります。その言葉は「I」と「NI」です。「I」は男性の性別で、「NI」は女性の性別を表します。「I」と「NI」の単語は名前の前に付けます。例えば「I Nyoman
suartha 」です。この名前の一番前に「I」という単語を付けてあるので、この名前は男性の名前という意味です。名前の一番前に「NI」という単語を付けてある場合は女性の名前という意味です。日常コミュニケーションでは「I」又は「NI」という単語は言及されていませんが、出生証明書や運転免許証などの重要な書類には性別を区別する単語は常に含まれています。この名前は、「sudra」カーストにのみ使用されています。「wayang, made,
Nyoman, ketut」という名前は出生順位に従って家族に付けられた四つの名前です。それぞれの名前には独自の意味があります。
1.一番目の子供は「wayan」と呼ばれます。「wayan」は「wayahan」という言葉からでき、大人又は年上という意味をします。しかし、バリ島の一部の地域では、最初の子供は男の子の場合「putu」又は「gede」と呼ばれ、女の子の場合は「iluh」と呼ばれています。
2.二番目の子供は「made」と呼ばれます。「made」は「madya」という言葉からでき、真ん中という意味を表します。しかし、ある一部の地域では二番目の子供は「nengah 」又は「kadek」と呼ばれる人もいます。
3.三番目の子供は「nyoman」と呼ばれます。「nyoman」は「uman」又は「anom」という言葉からでき、残り又は最後という意味を表します。「nyoman」の別名は「komang」と呼ばれます。昔のバリ人は子供が三人だけで充分だと考えていたので、三番目の子供は「nyoman」という名前を付けて、残り又は最後という意味になります。しかし、昔は避妊する技術がなかったため、三人以上の子供を持つバリ人が多くなったと言われます。
4.四番目の子供は「ketut」と呼ばれます。「ketut」は「kitut」という言葉からでき、一番小さいという意味を表します。
しかし、現在インドネシア国の人口が多すぎたため、二人の子供だけで充分という政府のプログラムがあります。このプログラムの影響で、この文化は少しずつ変わり、「nyoman」と「ketut」という名前はいつか無くなると思います。バリ人の名前は基本的に名字と家族の名前はありません。しかし、観光の影響と時代の変化により、現在多くの家族が家族のアイデンティティとして子供に家族の名前を付けています。日本人や西洋の名前を採用する家族も最近増えたと思います。
バリ人の名前の由来と歴史
バリ人の名前の由来とその名前がいつ頃から使われ始めたのかははっきりまだ分かっていません。しかし、いくつかの情報源によってはバリ人の名前は14世紀ごろから始まったと言われます。当時、バリはジャワのマジャパヒットという王国の支配下にあったので、様々なジャワの文化や伝統などが入って来ました。しかし、バリの人々の名前に関する歴史的な証拠はほとんど見つけられてないため、バリの人々の名前がマジャパヒット王国の影響に由来するかどうかは誰も分かりません。さらに、マジャパヒット王国の影響を受けない古代バリの文化遺産であるバリアガと言われる村があります。
古代、バリの人たちは「wayan, made, Nyoman, ketut」などの名前を使用していませんでした。名前の前に性別の名前しか書いてなかったため、古代バリの人たちの名前は短くなりました。男性の場合は名前の前に「I」だけ付けて、女性の場合は「NI」だけ付けました。
例えば;男は「I kaler 」とよばれ、女は「ni ronji」などと呼ばれました。14世紀に入るとバリ人の名前は出生順位に応じて名前を変更し、使用し始めました。今まで、その名前はバリの人々によって使用された伝統の遺産になりました。
終わりに
上記の説明に基づいて、大まかに言えば、バリ人の名前システムに影響を与える側面は三つの部分に分けることができます。1.性別を区別するための印。2.出生順位の印。3.カーストの印。この説明を通して、バリ島の文化についての重要な情報を提供し、時間とともに徐々に浸食されているバリの命名システムについて知ることができれば、嬉しいです。
バリ島に遊びに行くお客様は、初めて会ったバリ人に自己紹介や名前を呼ぶ時 bli(ブriィッ)又は bok(ンボッ)を言いたら、バリ人は絶対驚いて、すごい!!バリ語知ってるんだ!と思うと思います。それは友達になるきっかけになると思うので、是非やってみてください。最後まで読んでくれてありがとうございます。
By;スアルタ