バリの火葬式「永遠の世界へ」

 

バリの火葬式の意味と目的

皆様こんにちは、バリスアのブログにようこそ。

初めまして、私はスアルタです。宜しくお願いします。

今回私はバリ島の火葬式について紹介しようと思います。なぜこのテーマを選んだというのは、日本語を学んだ時に日本の文化や伝統などを教えてもらいましたので、日本の文化とバリ島の文化は似ている所が沢山あると言うことを分かるようになりました。日本で火葬式やお盆、成人式などがあり、バリ島も火葬式やお盆、成人式などがあります。面白い文化だと思うので、今回このテーマを選びました。今から説明するバリ島の火葬式はバリヒンデュー教の考え方で作られたものです。バリ島の歴史や文化などに興味がある方は是非これを読んで、バリの人々の「死」に対する考え方を知っていただければ嬉しいです。

より良い勉強になるブログを作ることができるように、皆様の「コメント」や「質問」などを書いて頂ければ嬉しいです。

     はじめ       

バリ島でのngabenという火葬式はpitra yadnya式又はpelebon式として知られています。火葬式は、自分を大人まで育ててくれた親に感謝の気持ちを込めて、バリの人が実行しなければならない最も重要な義務の一つになっています。火葬式で、家族は死者の霊を物質的な世界の絆から解放して天国に行き、生まれ変わりを待つこともできます。しかし、バリヒンデュー教の人々はバランスを取りながら生きるというコンセプトで生きているので、バリの火葬式は非常に柔軟になりました。亡くなってからすぐに火葬式を行う必要はありません。お金の余裕がない人たちのために、死体は最初に埋葬され、共同の火葬式を待ちます。

現在の火葬式は、全ての材料や儀式用の道具を購入しなければならないため、多額のお金が必要となります。しかし、コストを削減するために、現在バリ州の全ての村で4年又は5年ごとに共同火葬式が行われています。共同火葬式では、貧し家庭でも非常に低コストで火葬式に参加できます。観光地を持っている村の場合は、全てのコストは村が払うため、村人は何も請求されていません。

    火葬の起源       

Ngabenという言葉はabuという言葉からできたと考えられ、灰という意味です。接頭辞と接尾辞を追加すると、abuという単語がngabuinに変わり、灰にするという意味になります。バリ人のアクセントでngabuinという言葉は少しずつ変わり、ngabenという言葉になったと考えられます。バリ島では、火葬式はpitra yadnya式とも呼ばれます。

ヒンデュー教のコンセプトでは、人間は三つの層で構成されていると言われます。

1.Stula sarira又はphysical bodyと言われ、肉体という意味です。

2.Anta karana sarira又はconsciousnessと言われ、意識という意味です。

3sukma sarira又はspirit精神という意味です。

この三つの層の結合により、人間は生きることができます。

人体も土、水、火、風、空又は空洞の五つの要素で構成されていると言われます。ヒンデュー教のコンセプトにおけるこれらの五つの要素はpanca maha buhtaと呼ばれます。人体は60%以上が水で構成されています。空気は呼吸に使用され、火はエネルギと代謝燃焼に使用され、肉、皮膚、骨などは土壌から活性します。ヒンデュー教の死は全ての終わりではなく、人生の変容の一形態です。ですから、死は人体から別の世界への精神の出発です。残された体は、鳥に捨てられた鳥の檻のようなものです。霊の別世界への旅のプロセスをスピードアップするために、残された体はできるだけ早くその起源に戻さなければなりません。火葬は体の要素の元の状態に戻すための最速の方法であるため、この儀式が作成されました。火で燃やされるので、火の要素は火に戻り、煙は上に飛んで、空気の要素と空の要素に戻ります。燃やした所で灰は土の要素に戻り、海や川に流した灰は水の要素に戻ります。火葬式は体の要素を自然に戻すことを目的とするだけではなく、精神と物質界とのつながりを断ち切り、次の段階に向けてスムースに進むことができるようにすることも目的としています。火葬式を行われた後、最後の一連の儀式として続きの式があります。その儀式はmukur又はnyekahと言われます。この儀式はbrahma創造神」「wisnu守護神」「siwa製錬神」の化身として全能の神にお願いし、故人の霊を清め、家族のお寺に置き、家族と子孫が亡くなった先祖への敬意の形として祈りを捧げることができるようにすることを目的としている儀式になります。


    火葬式の種類       

バリの火葬式は五つの種類に分かれています。

1.ngaben sawa wedanaと言われ、この儀式は亡くなってから、土葬せずにそのまま火葬を行います。この儀式は通常、人が亡くなった日から3日から7日以内に行われます。

 2.ngaben asti wedanaと言われ、この儀式はいったん土葬して、45年間立ってから、骨だけ掘り返して、火葬式を行われる儀式になります。

 3.ngaben swastaと言われ、この儀式は死体を伴わない儀式になります。これは通常、いくつかの問題があるため行われます。例えば;外国で亡くなったり、海で亡くなって、死体が見つからなかったりなどです。この儀式では、通常、亡くなった人の体として人間の絵や魔法の文字で満たされた白檀が体を象徴しています。

 4.ngaben ngelungahと言われ、この儀式は子供の頃に亡くなった人の儀式になります。

 5.ngaben warak kruronと言われ、この儀式は赤ちゃんの頃に亡くなった人の儀式になります。

    生きるとは何ですか       

ウェダ聖書によると、神の神聖な要素の心の中心には、最初から創造物を生み出したいと言う願望があります。その欲望の光は広く広がり、そして向けられます。神からの欲望は、それを全て創造にもたらしました。三つの領域、三つの資質、三つの創造の次元から、多くの生き物は神の心から生まれます。全ての要素と人間は神自身であり、神は生命であることを意味します。全ての人間がこれについて理解することができれば、誰かに怒ったり、嫉妬したりすることは決してありません。人間は真実を歩み、常に正義を尊重します。それが人生の本質です。

    死とは何ですか       

愛、利己心、人間の怒りは他の人とつながっているので、それが絆を作ります。その愛着のために、人間は自分の体が生きていると思います。それから、体の破壊は死と見なされます。しかし、全世界は神の心から生まれます。そして、神の心からのみ終わります。同じ道を行く二人はしばらく一緒に歩くことができますが、時間が経つにつれて、彼らは別れるようになりました。その時彼らは他の人が死に会ったと感じます。しかし実際はそれらの二人は同じ道を進んでいます。同様に、私たちが死と呼ぶものは、二人の人間を隔てる単なる距離です。世界が存在する限り、人間は本当に生き残ることはできません。そしてどうして、死に会うことができるでしょうか。神が世界であり、世界が生命であることを意味するので、死は単なる錯覚です。ただの錯覚です。

   終わり       

バリ島の火葬式は基本的に体の要素を自然に戻すためと神と団結するために、精神と物質的な世界との繋がりを断ち切る儀式になります。ヒンデュー教によると、人間は神ご自身からの最小の光から作られたので、いつの日かそれを再現できるように、全てを元の場所に戻さなければなりません。ですから、バリ島で亡くなった人がいたら、必ず火葬式が行われるようになりました。でもバリ人はバランスを取りながら生きると言うコンセプトで生きているので、村によって火葬式のやり方が少し違います。自分の村の環境と状況にも合わせないといけないと言う文化もあるので、村ごとにやり方などが少し違いますが、目的としては同じです。

 私の説明で、バリ島についての皆様の知識が増えることができれば、嬉しいです。最後まで読んでくれて、ありがとうございます。

by;スアルタ。

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