皆様こんにちは、バリ歴史ツアーのスアルタです。
私は歴史に関することがとても好きです。私にとって、歴史を通じて私たちは多くのことを学び、過去の出来事について知ることができ、それによって、現在又は将来、より良くなることが出来るからです。ですから、今回はペングクルウクラン寺院というバリ人にとって、とても歴史のある場所について解説していきます。
この寺院はギャニャール県のペジェンという村にあります。ウブドから東へ30分ぐらいかかります。私が読んだ本によって、昔この寺院は『dharma hanyar』ダルマハニャルと呼ばれました。その由来はこの寺院で発見された碑文に書かれていたためです。
寺院の役目
研究者たちによって、この寺院は11世紀になる前に建てられたと考えられました。碑文にはダルマハナルと呼ばれる場所はシワ宗派のお坊さんたちの寮『ヒンドゥー教の勉強』として使用されていたとも書かれています。
ダルマハナルに住んで学んでいたお坊さんたちは、当時、高いスピリチュアル的なレベルを持っていたと考えられていました。
寺院の歴史
ではなぜ、ダルマハニャルからパングルウクランに変わったのか?
古代バリ王国は8世紀から14世紀半ばまでベダフルという地域に中心があったと説明されています。14世紀初頭に、『kebo taruna』ケボタルナという人がいました。ケボタルナは王国の兵士になるための応募をしました。しかし、様々なテストに合格する必要があるため、簡単ではありません。
ケボタルナの能力を試すために、王国の兵士たちや権力者がよばれました。しかし、ケボタルナはすごく強力な人なので、そのテストでは、誰もケボタルナを倒すことが出来ませんでした。その強さを試した多くの人が命を落としたと言われました。様々なテストに合格したので、ケボタルナは『kebo iwa』ケボイワと呼ばれ、バリ王国の兵士長として認められました。ケボイワの力がこの寺院で試されたため、この寺院は『pengukur ukuran』ペングクルウクラン寺院という名前に変更されました。ペングクルウクランという言葉はバリ語からでき、『測る、測定、試す』という意味です。
バリ人の伝説
古代の門の頂上に入るには、非常に大きい本物の石で作られた階段を通過する必要があります。この階段はケボイワが作ったと言われています。この階段の一つの石にはかなり大きな大人の足跡があります。この足跡はケボイワが石を並べて階段を作っていた時の足跡と考えられています。石を並べている時に一つの石は揺れて、不安定な状態でした。そのため、動かないように右足で激しく踏んで固定したといわれています。その時の衝撃でついた足跡だと言われています。それは神聖なヒーローの足跡と考えられたので、現在までその足跡の所にお供え物を捧げたりします。
引用元 http://www.srikarangbuncing.com/2012/03/tapak-kaki-kebo-iwa-di-pura-pengukur.html
終わり
ここに訪れると古代バリ王国の雰囲気や歴史などを知ることができます。昔のままの門と階段がまだ残っているので、非常に神秘的で素晴らしい場所です。バリ島に旅行来た際には、是非行ってみてください。
この記事で皆さんがバリ島の歴史や伝統文化を知ることが出来れば嬉しいです。最後まで読んで頂きありがとうございます。
By;スアルタ