皆さんこんにちは、バリ歴史ツアーのスアルタです。バリ島はよく、神々の島と呼ばれたりしますよね。インドネシアの他の島からは「Pulau seribu pura(プラウ スリブ プラ)」千の寺院の島とも呼ばれています。
今回は、なぜバリ島は千の寺院がある島として知られているのかを簡単に紹介したいと思います。バリ島に興味がある方は、是非最後まで読んで下さい。
バリ島
バリ島はインドネシア諸島の真ん中にある小さな島です。小さい島ですが、風景が綺麗で、独特な伝統文化を持っているため、世界で有名な島になります。バリの人々はとてもフレンドリーで、祖先の教えを守り、地元の文化的知恵を忠実に維持していることで知られています。古い時代から現在に至るまで、バリ島は多くの愛称があります。観光の世界では、バリ島は神々の島、又は千の寺院がある島としてよく知られています。
なぜ神々の島や千の寺院がある島と呼ばれているのでしょう?
バリ島は、実際には沢山の愛称がありますが、神々の島という愛称はよく使われています。バリ島にある寺院やお寺は神々を礼拝する以外、ご先祖様を礼拝する場所としても使用されています。寺院が多く、神々に捧げてあるお供え物も様々な所にあるので、神々の島という名前が付けられました。神々の島という名前は、バリヒンドゥー教徒たちではなく、観光客の人々が付けた名前だと言われています。
2023年のデータによって、バリ島の人口はおよそ434万人いました。そのうち、86%はヒンドゥー教の信仰をしています。全ての寺院は神々の場所であると信じられています。神々の島という愛称は、神々が住む島としても解釈できます。
バリヒンドゥー教のトップの神は『sang hyang widhi サンヒャンウィディ』という神です。バリヒンドゥー教は多神教ですが、ブラフマ―、ウィシュヌ、シヴァなどの他の神々は、このトップの神、『サンヒャンウィディ』の光から生まれたものだと信じられています。
サンヒャンウィディの光から生まれた、神様はデワと呼ばれ、デワは『DIV』という言葉からでき、光という意味です。『sang hyang widhi サンヒャンウィディ』とその他の神々は太陽と光の関係に似ています。太陽はたった一つで、世界に沢山の聖なる光を与えます。太陽光は、様々な役割と義務を持つ神として知られています。そのため、バリヒンドゥー教徒は多くの神々がいることを信じています。
バリ島の九つの守護神
バリヒンドゥー教は、バリ島の様々な方向に九つの守護神の存在があることを信じています。
その神々は;
- 『wisnu』ウィシュヌ神と呼ばれます。バングリ県のキンタマーニ地区にあるバトゥール寺院に祀られ、バリ島の北のバランスを守っている神と信じられました。
- 『sambu』サンブ神と呼ばれます。カランアセム県のレンダン地区にあるブサキ寺院に祀られ、バリ島の北東のバランスを守っている神と信じられました。
- 『iswara』イスワラ神と呼ばれます。カランアセム県のアバン地区にあるランプヤン寺院に祀られ、バリ島の東のバランスを守っている神と信じられました。
- 『maheswara』マヘスワラ神と呼ばれます。クルンクン県ダワン地区にあるゴアラワー寺院に祀られ、バリ島の東南のバランスを守っている神と信じられました。
- 『brahma』ブラフマー神と呼ばれます。カランアセム県のマンギス地区にあるアンダカサ寺院に祀られ、バリ島の南のバランスを守っている神と信じられました。
- 『ludra』ルードラ神と呼ばれます。バデュン県のウルワツ地区にあるウルワツ寺院に祀られ、バリ島の南西のバランスを守っている神と信じられました。
- 『mahadewa』マハデワ神と呼ばれます。タバナン県のペネベル地区にあるバトゥカル寺院に祀られ、バリ島の西のバランスを守っている神と信じられました。
- 『sangkara』サンカラ神と呼ばれます。バドゥン県のペタン地区にあるプンチャックマング寺院に祀られ、バリ島の北西のバランスを守っている神と信じられました。
- 『siwa』シワ神と呼ばれます。ギャニャール県のペジェン地区にあるプセリンジャガット寺院に祀られ、バリ島の真ん中のバランスを守っている神と信じられました。
9番のことですが、古代バリ王国の信仰の中で、プセリンジャガット寺院は真ん中のバランスを守っている寺院として使用されましたが、16世紀にかけてバリ王国の中心はクルンクン県に移動されたことによって、ブサキ寺院が真ん中のバランスを守っている寺院として使用されました。
バリ島では、この寺院以外に他の種類の寺院もまだ沢山あります。聖教師の先祖を礼拝する寺院や学問神様、ご先祖様を礼拝する寺院などもあります。家ごとにご先祖様を礼拝するお寺は、バリ島で家族寺と言われています。家の中や、学校、会社、畑、田んぼ、海など寺院があるので、バリ島では数えられないぐらい寺院があるということになります。そのような理由で神々の島と呼ばれるようになりました。
終わりに
バリ島の寺院は様々な時代に建てられ、その中で文化遺産として保存されている寺院も沢山あります。バリ人にとって神様との調和は大事なことと考え、毎日神様にお祈りしたり、お供え物を捧げたりします。独特な文化を持っているバリ島は、世界で有名な観光スポットの一つになっています。是非バリ島の伝統文化を感じながら、様々な観光地に遊びに来てください。最後まで読んで頂きありがとうございました。
By;スアルタ