パングリプラン村の先祖村

バユングデ村の歴史

皆様こんにちは、バリ歴史ツアースアルタです。今回はバリ島にある古代村のことを書いてみました。この村はバユングデ村と言われ、古い時代からできた村と考えられていました。とてもユニークで、昔ながらのバリ島の雰囲気を感じることが出来るので、今回はこの村のことを書きました。バリ島の歴史や伝統文化に興味がある方は、是非最後まで読んで下さい。

バユングデ村

バユングデ村はバリ島のバングリ県のキンタマーニ市にあります。この村は海抜から1100メートルの高さにあるので、気温はほとんど涼しいです。デンパサールからおよそ2時間半かかります。この村は、多くの外国人観光客や地元観光客、特にサイクリングによる自然観光を愛する人々が訪れる観光名所の一つとなっています。この村への移動は道路インフラが整備されており、簡単にアクセスできます。バユングデ村は互いに流れ合う東と西にある二つの川の間に位置し、竹林や地元の人々が管理する農園にも囲まれています。2012年のデータによって、この村の面積は約1443へクタールありますが、ほとんどは畑として使用されています。

割合はこちらです。

民家面積;26へクタール、畑面積;929,7へクタール、お墓面積;6,5へクタール、村の森面積;419,6へクタール、庭や公園などは63へクタールです。

バユングデ村はバリ島でも数少ない、古代からの文化が残っている山村です。バリ島の古代の村には、常に村の中央に広場があり、それは公共の場として機能し、様々な伝統的、宗教的な儀式も行われています。村の北に位置するバトゥール山は、現在までバユングデ村の人々にとって非常に神聖な場所と考えられています。これは、アグン山が最も神聖な場所であると考えている多くのバリ島の人々とは異なります。

バトゥール山(左前)とアグン山(右奥)

村の歴史

バユングデと言われる村は、バリ島にヒンドゥー教が伝わるずっと前から存在していたと考えられている古い村です。歴史によって、この村は元々小さい村で森林に囲まれている村でした。この村の歴史は、パデュクハンと呼ばれる一つの家族から始まったと言われています。その1家族だけの小さな村が、その後、35家族にまで増え、この村の住人たちは、さらに広い土地を求め、険しい森林地帯を開拓していきました。

住民の力と熱意により開拓された居住地を、彼らは『バユングデ』村と名付けることを決めました。『バユングデ』は大きくて強い力を意味する『バユ』と『グデ』という言葉から来ています。しかし、この村の老人たちの村伝説によると、バユングデという名前は、この村で最初に大きな木から生まれたと信じられている人間の起源に由来しています。『バユン』はアユンという言葉からでき、木という意味で、『グデ』は大きいという意味です。この村の最初の人は木から生まれたと信じられているため、現在まで赤ちゃんが生まれると胎盤はヤシの実に入れ、木にかけて、森へ返すという文化があります。そういう伝説があるのでこの村は『バユングデ』村と呼ばれるようになったと言われています。もう一つの説では、この村で最初の人間がバユと言われる神の息子によって命を与えられました。神によって命を与えられたため、その人間は強大な力を持っていると考えられたので、『バユングデ』と呼ばれるようになったと言われています。

Setra ari ari(胎盤のお墓)ヤシの実に胎盤を入れて森へ吊るす

終わりに

バユングデと言われる村は、バリ島にある古代村の一つです。この村は西暦8世紀以前に存在していたと考えられていました。この村はヒンドゥー教がバリ島に伝わるずっと前から存在していた古い村なので、伝統文化などはバリの他の村の人々とは大きく異なっています。王時代に、この村の人々は真面目に仕事をしていたため、王様から土地のプレゼントを貰いました。その後、数人の若者が新しい村を作るために王から与えられた土地に引っ越しました。その村は今までパングリプラン村として知られています。つまりこの村はパングリプラン村の先祖が住んでいた村となります。整った建物の配列などもこのバユングデ村から来ています。パングリプラン村に行ったことがある方は是非こちらにも足を運んでみて下さいね。

By;スアルタ

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