
皆さん、こんにちは!バリ歴史ツアーのハルミです。
先日、クタビーチでKuta Rock Cityというフェスティバルが開催されていたので、夫のスアルタと行って参りました。

私は全く知りませんでしたが、たまたまその時に出演していた『Navicuka』というアーティストの歌がバリ島の『ニュピ』について歌っている曲だと教えてくれたので、今回皆さんにも紹介します。
ニュピとはバリ島のサカ暦でのお正月にあたります。
バリ島のお正月の特徴はこの日は自己内省の日とされ、外出、電気、火の使用、パーティーなどが禁止されていることです。
ニュピについて詳しく知っておきたいという方は、夫のスアルタが書いたブログもありますので、こちらもどうぞ読んでみてください。
まずは歌詞の意味を深掘りする前に、どんな歌なのか、聞いた方が興味が湧くと思うので聞いてみてください!バリ島の風景が綺麗なMVです。
Naviculaナビクラとは?
歌詞を紹介する前に、簡単にアーティスト『Navicula』について紹介します。

バリ島出身の音楽グループです。
バリ文化に影響を受けたグランジミュージックで知られています。
Naviculaはフォークロック、サイケデリックロック、ファンク、ブルース、パンクなど多様な音楽も使用しています。
社会活動や環境保護活動に頻繁に参加していることから、 「グリーン・グランジ・ジェントルメン」というニックネームで呼ばれていますウィキペディアより引用
https://id.wikipedia.org/wiki/Navicula_(grup_musik)
ニュピについての歌
この曲の歌詞を見てみると、ニュピはどんな日なのか、どんな意味があるのか、イメージしやすいと思います。
曲名は『Saat Semua Semakin Cepat, Bali Berani Berhenti』
意味は『全てが加速していく中、バリ島は敢えて立ち止まる』という意味です。
歌詞の紹介です。
曲名:Saat Semua Semakin Cepat, Bali Berani Berhenti
リリース:2018年 アルバム:EarthshipIni cinta dalam diam
これは沈黙の中の愛
Bila cinta perlu berkorban
愛には犠牲が必要だ
Ho cinta untukmu cinta untuk semua dan masa depannya
あなたへの愛、すべての人々、そして彼らの未来への愛
Oh untuk aku juga
あぁ、私も
Ku telah terlampau lelah
もう疲れた
Berilah aku waktu sesaat
少しだけ時間をください
Tuk membasuh luka tuk membasuh jiwa agar suci lagi
傷を洗い流し、魂を清めて、再び純粋になるため
Oh meski hanya sehari
ああ、たとえ1日だけでもSaat dia datang
彼が来たら
Kurasa tenang
私は心が安らぐMeski gelap malam
夜は暗くても
Kurasa bintang – bintang lebih terang
星が明るく輝くのを感じるSaat semua semakin cepat
全てが加速していく時、
Bali berani berhenti dan menyepi
バリは立ち止まり、一人になることを敢えてする
Saat semua semakin cepat
全てが加速していく時
Bali berani berhenti dan menyepi
バリは立ち止まり、一人になることを敢えてするKu telah terlampau lelah
もう疲れた
Berilah aku waktu sesaat
少しだけ時間をください
Tuk membasuh luka tuk membasuh jiwa agar suci lagi
傷を洗い流し、魂を清めて、再び純粋になるために、
Oh meski hanya sehari
ああ、たとえ1日だけでもSaat dia datang
彼が来たら
Kurasa tenang
私は心が安らぐMeski gelap malam
夜は暗くても
Kurasa bintang – bintang lebih terang
星が明るく輝くのを感じるSaat semua semakin cepat
全てが加速していく時
Bali berani berhenti dan menyepi
バリは立ち止まり、一人になることを敢えてする
Saat semua semakin cepat
全てが加速していく時
Bali berani berhenti dan menyepi
Oho
バリは立ち止まり、一人になることを敢えてする
個人の感想
夫からの説明を聞いた上で、『もう、疲れた、少しだけ時間をください』は地球の声で、
『傷を洗い流し、魂を清めて、再び純粋になるために、』は地球温暖化、異常気象、環境破壊などにより、傷ついた地球を少しでも治すために、休ませるために、というふうにと感じました。
ニュピは外出、電気、火の使用は禁止、車もバイクもいないため、地球を休ませる日とされています。そのニュピの大切さを謳っている歌ですね。
『全てが加速していく時、バリは立ち止まり、一人になることを敢えてする』は
そのニュピの日は、世界でたった一つ、バリ島だけ、真っ暗闇です。
飛行機も飛びません。空港も閉鎖されています。この文化が現代でも続けられているのは、とてもすごいことで、世界中に広がれば良い文化だと思いますが、簡単に真似もできないことだと思います。
フェスティバルでの印象

フェスティバルでは何組かのアーティストが出ていましたが、このNaviculaが出てきた時には、かなりの熱狂ぶりでした。なんでも、このNaviculaはインドネシア全国に人気、また世界各国でもファンがいるようです。今回のフェスはクタビーチでの開催でしたので、もちろん海外の観光客、インドネシアの他の島々の方も沢山いました。
その中でも印象的だったのは、このニュピの曲を沢山のお客さんが、みんなで合唱していました。それほど有名な曲なんだと、驚きました。歌っているのは、バリ人なんだろうなと思っていたのですが、バリ人の夫に聞いてみると、そんなことないと、、、この歌は宗教関係なく、インドネシア人みんな好き、有名ということでした。バリ島はヒンドゥー教、その他のインドネシアの島はイスラム教やキリスト教の中、宗教関係なく、音楽で一つになっているのが、最高な空間だと感じました。
実際のフェスでの映像↓
最後に
皆さんもぜひ、この歌からもバリ島の文化『ニュピ』を感じてみてください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
By はるみ